戸惑った様子の黒羽を気にすることなく強引に舌を割りこませる。
彼から快楽を引きずりだすために、新一は執拗に舌を絡めあわせた。



「おい、工藤…」
漸く離れた唇に、少しの吐息を混ぜながら黒羽が嗜める。
(まだ足りない
――――――
彼をその気にさせるのにはまだ少し足りないと判断した新一は、更にもう一度黒羽の唇を塞ぐ。
新一自身、徐々に熱が高まっていくのを感じ
―――――

「やめろ…」
再び唇が離れたときには、拒絶の言葉を口にしながらも黒羽の瞳の内にははっきりと欲望に塗れた色が見て取れて。
新一は自らの唇を一度舐めると、
「セックス、しようぜ?」
妖艶に微笑んだ。



「…酔っ払い」
そんなことを言いながらも、黒羽は新一の上に圧し掛かって来る。
誘うように黒羽の首へと腕を回す新一は、くすくすと笑った。
「オメーだって酔っ払いだ」
「・・・」
少しむっとしたような黒羽は、軽く新一の唇を啄ばみながらシャツのボタンを外していく。
「テメェで誘ったんだからな。後でとやかく言うのはナシだぜ?」
「わかってるよ」
ボタンが外されるたびに素肌を掠める冷たい指の感触に首を竦めながら、
新一も彼のシャツのボタンへと手をかけた。




「・・・あっ」
触れる黒羽の指が運んでくる快感に身を捩る。
彼の指や舌は的確に新一が感じるポイントを探し出し、時に優しく、時にきつく攻めたてる。
たまらなくて熱い吐息を吐き出せば、それさえも奪いとるように深く口付けられた。
その間にも指先は巧みに新一を追い上げて
――――――
(・・・すっげ、気持ちイイ・・・)
新一は、熱に侵された頭でぼんやりと思う。

唇を解放されれば喘ぎ声はとめられず、触れられるたび快感の強さに小刻みに震えた。


行為が進むにつれ、新一は確信する。


ヤバイ…。
(コイツ、巧い
―――――――


過去に幾度となく色んな相手に抱かれてきたが、これほど巧いと思った相手はおらず、
新一はあまりに感じてしまう自身の身体を持て余していた。

「新一・・・」
耳元で囁かれる掠れた声に、ビクリと身体がはねる。
(何で声だけでこんな・・・)
そういえば初めて名前を呼ばれたと頭のどこかで思った新一だったが、声にすら反応を返してしまう自分が俄かには信じられなくて、ゆるく首を振る。
そんな新一の髪を黒羽は二三度梳くと、
「挿れるぞ」
もう一度耳元で囁いた。


衝撃に、新一は息を詰める。

もともと慣れている行為であるし黒羽によって充分に解されていたので、新一はそれほど強い痛みを感じることはなかったが、それでもその瞬間だけはやはりキツイ。
気づかない男どもはさっさと行為を進めていくので、新一はいつものように暫く辛さに耐える覚悟をしていたのに、
黒羽はそれに反して新一が落ち着くのを待っていた。
髪を柔らかく梳きながら、頬に、瞼に、羽のようなキスを落としてくる。

(巧い上に、気遣いまでしやがって・・・。自分ばっかり余裕あるみたいでムカツク
――――――
衝撃をやり過ごした新一が黒羽に対して心の中で悪態を吐いていると、それに気づいたかのように彼は少し笑うと、身体を揺すり始めた。
新一はすぐに余計なことを考える余裕をなくす。

「あっ、あっ、あっ・・・!」





眉を顰めた黒羽の表情に、新一は何故だかひどく胸が騒ぐのを感じた。





























































































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