――――――――トークアウェイ・屋上2



「好きだ!!!」
「・・・・」


またしても羽休めに降り立った屋上で、盛大に告られた。

「・・・えーと・・・」
「何が信じられないんだ」
「・・・何がっていうか、えーとホラ、お互いのこととかよく知らないし」
「オメーはオレがコナンだったこと知ってんじゃねぇか」
「それはよく知ってるってことになるのか?」
「オレの人生の中で一番の重要機密だぜ?よく知ってることになるに決まってんじゃねーか」
「・・・」
「問題解決!信じられたか?」
「え、いや・・・つかオマエがオレのことよく知らないだろ」
「よく知ってるかどうかなんて、恋する切欠の一原因でしかないと思うぞ。一目惚れがいい例だ」
「いやオレに一目惚れとか言われても余計に信じられないし」
「一目惚れじゃないから安心しろ。流石にオレだってそのキテレツな衣装はどうかと思ってる」
「・・・キテレツ・・・」
「つまり何が切欠で恋愛感情を持つかなんて本人にしかわかりえないことだ!」
「・・・キテレツ・・・」
「だいたいオメーの第一印象は最悪だしな」
「つかオマエやっぱオレのこと嫌いだろ!!」
「好きだ」
「信じらんねー!!!!」
「何でだよ!?」
「オレのことよく知らないヤツに言われても実感わかねぇもん」
「・・・・」
「キテレツだしな」
「・・・・気にしてたのか?」
「!!!ともかくだ!」
「わかった、よく知ってればいいんだな?」
「え?」
「よぉし待ってろ、平成のホームズをなめんなよ!」
「え?」
「じゃ、またな!!!」
「え!?」





「・・・・帰ろ」
勢いよく扉が閉まった屋上に、小さな溜息が零れたとかどうとか。































































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talk away: 話をして(夜・ひまを)過ごす; 話し続ける